ジェットコースターの原理で街中を走るエコな公共交通、タクシーのように希望した場所に迎えに来てくれる乗合バス、走りながらワイヤレスで給電できる電気自動車…。そんな未来の交通システムを実現させるために、千葉県柏市・柏の葉地域を舞台に活動を始めたのが「柏ITS推進協議会」。渋滞、事故、大気汚染など、現在の交通システムが抱える様々な問題を、最先端技術で解決する取り組みです。

柏市は、東京都心へ30分以内でアクセスできる便利な地域であり、多くの公的研究機関や企業、住宅地、商業施設が立地する広域的な拠点であります。
一方、幹線道路における交通渋滞やCO2排出等の環境負荷問題、急速な高齢化の進展、都市構造の変化に対応したモビリティの確保等、様々な都市課題を抱えています。
私たちは、最先端のITS技術を活用して柏地域の都市課題を解決するために、2010年に柏ITS推進協議会を設立し、公・民・学が連携した取組みを進めています。
近年、世界的にも「CASE」や「MaaS」といった新たなコンセプト・サービスが普及し、交通の在り方が変革期を迎えている中、国内各地でも様々な議論・実証が進められていますが、柏ITS推進協議会はその先陣を切って、自動運転バスの社会実装に向けた長期実証実験などを始めとする各種取組みを継続してきました。
皆様には、ぜひ柏市におけるITSの取組みを知っていただき、日本国内における交通体系の進化と課題解決に寄与できれば幸いです。

柏ITS推進協議会　会長
須田 義大